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HIV感染症

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HIV感染症のよくある質問集

HIVとは何なのでしょうか?
HIVとは、ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus)のことです。ヒトの体にはさまざまな細菌やカビ、ウイルスなどの病原体から守る(免疫)ためにとても重要な細胞であるTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などがあります。HIVはそれらの細胞に感染するウイルスです。HIVはHIV1型とHIV2型の2種類に分類されます。
エイズとは何なのでしょうか?
HIVがTリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染すると、これらの細胞内でHIVが増殖し、免疫にとって重要な細胞が体の中から徐々に減少します。そのことで、通常では感染しない病原体にも感染しやすくなった結果、さまざまな病気が発症します。この病気の状態のことをエイズ(後天性免疫不全症候群、AIDS:Acquired Immuno-Deficiency Syndrome)といいます。代表的なの疾患が決められており、その疾患を発症した段階でエイズと診断されます。
HIVはそういった経路で感染するのでしょうか?
HIVに感染した場合、HIVは血液や精液、膣分泌液や母乳などに多く分泌されます。感染は、腸管、膣、口腔内などの粘膜や血管に達するような皮膚の傷からであると考えられており、主な感染経路は「性的感染」、「血液感染」、「母子感染」となっています。
唾液や涙、尿などの体液では他のヒトに感染させる程度のウイルス量は分泌されておらず、傷のない皮膚から感染することもありません。
HIVの性的感染とはどういったものなのでしょうか?
HIV感染は、性行為による感染が最も多く、女性は膣粘膜から、男性は性交によって生じる亀頭の粘膜部分の細かい傷から、精液や膣分泌液に含まれるHIVが侵入することで感染すると考えられます。また、男性同性間の性的接触の場合には、腸管粘膜から精液中のHIVが侵入します。膣や口腔の粘膜は重層なのですが、腸管粘膜は単層なため傷つきやすく、HIVが侵入しやすいため、異性との膣性交よりも、男性同性間の性的接触の方が感染リスクが高いと考えられます。
HIVの血液感染とはどういったものなのでしょうか?
輸血や注射器・注射針の共用による麻薬の回し打ち、医療現場による針刺し事故などにより、感染者の血液が血管中に侵入することで感染します。輸血に関しては、日本赤十字社がすべての献血血液について非常に厳格なHIV検査を実施していますので、感染の危険性は極めて低いといえます。また医療現場による針刺し事故は、注射針の安全な取り扱いや適切な廃棄によりリスクを低減しています。また、万が一、HIV感染者の血液によって暴露事故が起こってしまったとしても、2時間以内に抗HIV薬の予防内服を行うことで、感染の危険性を低下させることが可能です。
HIVの母子感染とはどういったものなのでしょうか?
母子感染は、出産時の産道感染や母乳哺育による感染、胎内感染が考えられます。そのため、母子感染を防止するため方法として、①妊娠初期のHIV検査と感染診断、②妊娠中の抗HIV療法、③陣痛発来前の選択的帝王切開による出産、④帝王切開時のAZT点滴の投与、⑤出生児へのAZTシロップの予防のための投与、⑥出生児への人工乳哺育など。これらの適切な母子への感染予防のための対策を実施することで、現在、母子感染率を0.5%未満にまで低下させることが可能です。
HIVの感染確率はどの程度なのでしょうか?
HIVの感染確率は、感染経路やコンドームの使用の有無などによって異なります。コンドームを装着せず挿入による性行為(膣性交、アナルセックス)を行った場合の感染確率は0.1〜1%(100回に1回)くらいだと考えられます。しかし、あくまでも確率のため、1度のコンドームなしでのセックスでも感染する可能性はあります。また、既に梅毒や淋病、クラミジアなどの性感染症に感染している場合、粘膜に炎症を起こしやすく、感染確率はさらに増加します。
HIV感染を予防する方法はあるのでしょうか?
HIVは血液や精液、膣分泌液などに多く分泌されます。よって、それらの体液が、粘膜や傷のついた皮膚に接触しないようにすることが重要です。一番感染確率の高いHIV感染経路である性行為の場合、HIV感染を防ぐには、オーラルセックスの場合でも、口腔粘膜から感染する危険性があるため、必ずコンドームを使用することが重要です。
HIV感染からエイズ発症するまではどのような経緯なのでしょうか?
HIVに感染した後は、①感染初期(急性期)、②無症候期、③エイズ発症期という経緯をたどります。感染初期の場合、HIVは体内でTリンパ球などに感染し、急激に増殖します。そのため免疫力が低下し、感染者は発熱などのインフルエンザのような症状がみられます。その後、感染者体内の免疫応答によって、その症状は数週間で消失し、その後、無症候期に入ります。無症候期は数年〜10年と幅が広く、感染後、短期間のうちにエイズを発症する人もいます。無症候期も、HIVは体の中で毎日増殖し、Tリンパ球は次々とHIVに感染して平均2.2日で死滅していき、免疫に必要な細胞が体の中から徐々に減少します。健康な状態では血中1μl中に700〜1500個あるTリンパ球が200個未満になった場合、免疫不全状態となり、平時ではかかることのない病気にかかりやすくなり、エイズを発症します。
HIVに感染したかどうかを調べるにはどうすればいいのでしょうか?
HIVに感染してから感染初期である2〜6週間には、50〜90%の人に何らかの症状がみられると考えられています。しかし、その症状は発熱やリンパ節腫脹、咽頭炎や皮疹、筋肉痛や頭痛、下痢など、いずれもHIV感染に特有な症状ではないため、HIVに感染したかどうかを確かめるにはHIV検査を受診する方法以外にありません。HIV検査は、全国ほとんどの保健所などで無料かつ匿名で受診することが可能です。医療機関でも、有料ではありますがHIV検査を受診することが可能です。陰性の場合、当日にて結果が判明する即日検査の実施を行っている保健所も増加しています。HIV感染の心配が少しでもある場合は検査を受診することをおすすめします。
エイズが発症すると治療することはできないのでしょうか?
HIV感染症に対する治療開始の遅れは、今後の生活の質の低下や生命予後の悪化に繋がります。しかし、現状、エイズの発症によって、HIVに感染していたことが分かる例がHIV感染者全体の3割をも占めています。エイズを発症しそのまま放置した場合の予後は2〜3年と考えられています。またエイズ発症後の治療も一定程度は奏功しますが、その効果は、発症前からの治療と比較すると明らかに劣ります。もし、エイズ発症前の無症候期でHIV感染が判明すれば、定期的な医療機関での受診・検査により、最適な時期に治療を始めることが可能ですので、早期発見のためにも、HIV感染の心配が少しでもある場合は必ず検査を受けてください。
HIVの治療法にはどういったものがあるのでしょうか?
現在、HIVを体内から完全に排除することができる治療法は存在しません。しかし抗HIV薬によりウイルスの増殖を抑制することで、エイズの発症を防ぐことは可能となりました。それにより、これまで通りの日常生活を送ることが可能で、またHIVを持っていない人と大差のない寿命も期待できます。ですので、HIV感染が判明した場合、できる限り早い段階での抗HIV療法を開始すること推奨されています。
抗HIV薬にはさまざまな種類がありますが、これら中から3種類以上の薬を併用して服薬します。現在では1錠の中に3または4種類の薬の成分が入った錠剤を1日1回服薬することで、HIVの血中ウイルス量を抑制し、HIVを他者へ感染させる可能性も低くします。しかし、この抗HIV薬は、特別な場合を除き、きちんと継続して飲み続けないとHIVが薬に対しての耐性を得てしまい、薬の効果がなくなってしまうため注意が必要です。

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